寄付・社会貢献に出資するアメリカ人たち【賞賛の文化が後押し】

donation_寄付

海外の富裕層はよく社会貢献活動や慈善事業のNPO団体に寄付をしています。GAFA始め米トップ経営者になるとその支援金額は数百億円規模になります。

例えばアメリカのトップ支援者たちは以下の通りです。どなたも世界中の誰もが知るようなトップ経営者ですね。

  • Jeff Bezos(Amazon創業者) – 累計870億円を16のNPO団体へ寄付
  • Mark Zuckerberg(Facebook創業者) – 夫婦で275億円を寄付
  • Phil Knight(Nike創業者) – 夫婦で990億円を自身で創立した支援団体へ寄付、オレゴン大学へ330億円寄付

寄付金額ベースの米トップ10支援者たちは、2020年だけでその支援金額は合計2,860億円相当にのぼるようで、もはや日本の一部上場企業の年間売上金額と同等レベルです。

目次

寄付・社会貢献活動が浸透しているアメリカの企業・文化

私は日系企業のUSA支社で働いていますが、会社内で定期的に寄付イベントが開かれています。イベントといっても社内メールが流れて各自で物資を持っていき預けるのみですが、毎年かなりの物資が集まります。もちろん自由参加です。

日常生活の場面でも以下のようなシーンに出くわすことが多いです。

  • 社内イベントでクリスマスやサンクスギビングには恵まれない子供たちへおもちゃ・絵本を寄付する
  • 社内のある部署は全員で給食センターへ配膳ボランティアをしにいく
  • 街中にDonation Boxがあり衣類や靴を寄付できる
  • スーパーのレジやファーストフードの会計時に店員から「寄付もしますか?」と聞かれる

CSRや広報活動の側面もありますが日本の一般企業より比較的こういった社会貢献活動は多いように感じます。

日本では寄付・社会貢献の浸透しているか?

近年ではクラウドファンディングも浸透してきており、困っている人たちへの支援の和は日本でも確実に広まっています。しかしながら、社会貢献活動や寄付は日本よりもアメリカの方が機会が多い気がしています。

何かの要因で日本ではこの文化が根付きにくいのではないかと考察してみました。以下の理由が考えられます。

  • 『出る杭は打たれる』文化の日本、『出ることが当然』文化の日本
    • 日本では「売名行為」と非難されないかという不安が障害に
  • 『貯蓄型』志向の日本、『投資型』のアメリカ
    • お金を払うことに対する心理的ハードルが日本の方が高め
  • 『無料』にこだわる日本、『有料』が前提のアメリカ
    • チップが文化として根付いているアメリカ
    • レストランで水が無料で出てくる日本、有料のアメリカ

特に1つ目の「出る杭は打たれる」の文化が一番の障害だと思います。多様な人種・文化が存在するアメリカでは「違うこと」が前提ですし、共感を持たれる行為や”HAPPY”と思われることに対しては惜しみない賞賛を与えます。ここはアメリカの文化に対してとてもいいなと思う部分です。

日本で社会貢献や寄付をさらに浸透させるためには

私は必ずしもお金だけを出す寄付ではなく、クラウドファンディングのような見返りのある出資・支援でも全く構わないと考えています。どんな形にせよ社会貢献が広まり、困っている人たちが助かり自立的に生きていけるようになるのが目的達成された姿だと考えます。

社会貢献を浸透させる仕組みやサービスを生み出すことが一番具体的で必要なことですが、別の視点で「日本がもっと生活水準高い豊かな国になる」という解決策もあるかなと考えています。

例えば、冒頭で述べたアメリカのトップ経営者のような大富豪は数百億円の寄付や支援をしているものの、彼らの総資産と比較すれば1%かそれ未満の金額です。もちろんそこまでの資産家は稀ですが、おそらく日本企業とアメリカ企業の同格職位の給料・待遇を比較すれば平均的にみてもアメリカ人のほうがお金を稼いでいます。

よって、収入をもっと上げれば、収入に対する寄付・支援金は相対的に小さくなるはずです。つまりこういう流れです。

  1. 収入を増やす
  2. 貯蓄したとしても総資産が増えるため、寄付・支援金の金額を相対的に低く認識させる
  3. 寄付・支援する行為を増やす

寄付や支援の「機会」を増やすためには仕組み・サービスが必要になりますが、心理的に寄付・支援を行いやすくするためには生活水準をあげることが間違いなく必要な気がします。


「寄付や支援は収入の多寡に関係なく行うべき」という意見は素晴らしいですが、多くの人はそこまでの意思を持てないと思います。だからこそソーシャルビジネスのようなビジネスを通じた社会貢献が必要と考えています。


以上です。Thanks!

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