アメリカのマネーオーダー(Money Order)の書き方・買い方

money-order

こんにちは。アメリカ中西部で放置系駐在員をしているKhyle(カイル)です。

新居の契約申請が通った後、リース会社から『入居までにやってねリスト』が届きました。ユーティリティー(Utilities; 公共料金のこと)や鍵の受け渡しなどのタスクの中に、非常に戸惑った一文を見つけました。

初回家賃は現金・クレジットカード・デビットカードは禁止!Money OrderかCasher’s Checkで支払ってね

マネーオーダー??キャッシャーズチェック??初めて出会った英語単語でした。何をすれば良いのか全くわからず焦りました。。

知っていれば全く難しい事はないのですが、「初めて聞いたよ!」という方は必見です。後半で実際のマネーオーダーの画像付きで書き方例を載せています。

この記事はこれらの方々に役立つと思います。

  • アメリカでマネーオーダーを要求されたけど何のことだか分からず焦っている人
  • アメリカで初めて賃貸契約をする・しようとされている人
  • マネーオーダーの書き方・買い方が分からない人
目次

マネーオーダー(Money Order)ってそもそも何?

マネーオーダーは「金券」みたいなものです。支払者が金券を購入(=費用の先払い)して相手に渡し、受領者は後で換金することができます。

小切手と間違われる方もいるようですが、小切手とは別物です。

マネーオーダーが使われる背景ですが(調べた上での自分なりの見解ですが)、 様々な人種や生活水準の人がいるアメリカなので、例えば賃貸物件の貸し手(=リース会社)は「その人が信用できるか」を十分に確かめて賃貸契約する必要があります。住み始めていきなり「クレジット残高ありません、支払いできるまで待って(その間は住ませて)」とか言い出す顧客は避けたいですよね。

また借り手(=入居者)の中にも、銀行口座が作れない・クレジットカードが発行できない生活水準の低い人も当然いて、それでも生活するためになんとか住居を借りなくてはなりません。

このような「信頼度の低い間柄での初回取引」では、貸し手は第三者が発行する金券で初回支払いを指定し、借り手の支払い能力があるかを確かめています。

マネーオーダーが必要になる時ってどんな場合?

私自身は引越しした際、新住居のリース会社に初回家賃やセキュリティ・デポジット(Security Deposit; 敷金のこと)の支払いで要求されたことがあります。

上記以外にはまだ要求された事はありませんが、例えば何かしら代金支払いの際、銀行手数料などを節約したい場合に振込ではなくマネーオーダーが使われることもあるそうです。

マネーオーダーが購入できる場所

いろんなところで購入できます。例えば以下のようなところで販売されています。

  • ウォルマート(Walmart:アメリカ最大手のスーパーマーケット)
  • CVS(アメリカ大手の医薬品ストア。日本のマツキヨみたいな)
  • 地域の中規模小売店(例:中西部のJewel-Oscoというスーパーマーケット)
  • USPS(United States Postal Service; アメリカの郵便局)

店舗内のサービスカウンターで注文・支払いすればその場ですぐ受け取れます。

マネーオーダーの種類

スーパーマーケットでは基本的にこの2つのどちらかのマネーオーダーが購入できます。

  • ウェスタンユニオン(Western Union; アメリカで取扱店舗数1位の会社)
  • マネーグラム(Money Gram; アメリカで取扱店舗数2位の会社)

どちらを購入しても使い方は変わりません。

また、USPS(アメリカ郵便局)でも購入できます。購入時にそのまま郵送できるので、すぐ送ってしまいたい時は便利かもしれません(配送中の紛失リスクはありますが)。

money-order-1
実際に購入したWestern Unionのマネーオーダー

マネーオーダーの購入方法

非常に簡単に購入できます。ただし、いくつか注意点があります。

購入手順

  1. サービスカウンターでマネーオーダーを注文する
  2. いくら分が欲しいのかを伝える
  3. 支払い方法を伝える
  4. 金額を支払う
  5. マネーオーダーを受領する

以上です。とても簡単です。 なお、各小売店では発行手数料に$1〜2くらいかかります。

購入時の注意点

  • 購入時は現金かデビットカードしか使えません。クレジットカードは使用不可です。
  • 1枚あたりの上限金額があります。1枚あたり$500までしか注文できない小売店が多いです。ウォルマートなら1枚あたり$1000まで発行できます。

私は新居の賃貸契約に$300と$900の2枚が必要になりウォルマートで購入したのですが、合計3回も来店しました。なぜかと言うと、1度目はクレジットカード使用不可を知らず、2度目は手持ちのデビットカードが使えず、3度目の現金持参でようやく購入できました(笑)

ただし、ほんの少しの間とはいえ現金で$1000以上も持ち歩くのは、犯罪の多いアメリカではリスクが高いです。できる限りデビットカードを使うことをお勧めします。

マネーオーダーの書き方・提出方法

提出する前にマネーオーダーに必要事項やサインの記入が必要です。 複雑な点はありませんが、書き間違えると受理してくれない場合があるので、不安な方は持参してリース会社に確認しながら記入・提出した方が良いです。(私は引越し時に、住所欄は新住所と旧住所のどちらを書くか迷いました)

マネーオーダーの書き方

money-order-2
  1. 「PAY TO ORDER OF」に支払先の社名や名前(例:リース会社名)を記入する
  2. 「PURCHASER’S ADDRESS」に自身の住所を記入する
  3. 「PURCHASER’S SIGNATURE」に自身のサインを記入する

以上です。簡単ですよね。

「PAYMENT FOR/ACCT.#」は管理番号みたいなもので、指定がなければ空欄でOKです。

マネーオーダーの提出方法

相手先が指示すると思いますが、直接手渡しするか、郵送するかのいずれかです。

ただし、「マネーオーダー=換金可能な金券」なので、高額な場合は紛失リスクが高まります。USPSでは発行時に保険かけて送付することもできるみたいです。

(私の引越し時は、リース会社に確認したところ、直接持参しなければならなかったので手渡ししました)

参考:キャッシャーズチェック(Cashier’s Check)について

リース会社などからマネーオーダーでの支払いを要求される際、大体は「マネーオーダーかキャッシャーズチェック(Cashier’s Check)で支払ってね」と言われます。

キャッシャーズチェックは『先に預金から引き落として発行される小切手(チェック)』のことです。

通常の小切手は仮に実際に口座に十分なお金がなくても自身で金額を小切手に記入すれば発行できてしまいます(その後不渡り)。

一方、キャッシャーズチェックは自身が口座を持つ銀行窓口で発行する必要があります。銀行員に発行依頼した後、当該金額が直ちに預金口座から引かれてから発行されます。

つまり、口座にそのお金がなければ発行できず、また銀行が受取人の代わりに預かっている状態なので、銀行が保証した信頼度の高い小切手と言えます。

マネーオーダーの方が銀行で並ばずともスーパーで簡単に購入できるため便利かもしれません。

まとめ

初めて目にした人の中には(私みたいに)かなり戸惑う人もいると思いますが、知っていればなんてことない、ただの「金券」なので、ぜひこの記事を参考にして購入・提出してみてください。

  • マネーオーダーはプリペイド式の金券みたいなもの
  • 大手スーパーマーケットやドラッグストア、郵便局であればどこでも購入可能
  • 相手先名、自分の住所、サインを書けば完了

他にもアメリカ生活で得た知恵や体験をご紹介していますのでよかったらご覧ください。

Thanks!

money-order

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

SNSでシェア!
  • URLをコピーしました!
目次