MBAを取得する価値【待遇改善・人脈作りの効果はあるけど限定的】

MBA_ビジネススクール

十数年前は「MBA取ると経営者になれる」「外資系で働くには必須」と言われていた資格のMBA(Master of Business Administration)。最近はオンラインやパートタイムのビジネススクールも増えているようです。私も大学生時代に強い憧れをもち、挑戦しようか真剣に悩んでいた一人です。

一方で、昔から「本当にMBAって必要なの?意味あるの?」という意見もあります。私も疑問を持った一人です。

先日、現代の世界トップ事業家であるTesla Motorsのイーロン・マスク氏がMBAに関するインタビューを受けていました。その記事を読んだ私の感想Twitterです。(実際のインタビューはYoutubeにも動画アップされているようです)

今回はMBAという資格の価値について考察します。マスク氏の見解についても次の章に記載します。

目次

MBAは意味ある資格なの?

私の結論は、「待遇改善」「人脈作り」には有効だがそれ以外の面では費用対効果は高くない、です。

イーロン・マスク氏も冒頭のインタビューで「MBAは取らなくてもよい。MBA保有者はパワポを使ってうまくプレゼンテーションができるかもしれないが、物事が実際にどう機能するのかを知らないし、素晴らしい製品を作るために本当に必要なことは何かに気づいていない」とコメントしています。

もちろん、一度ビジネスに携わった後にMBA取得される人もおり、全員が前述のような人ではないです。

私自身はMBA資格は持っていませんが、コンサル会社→大手製造業にキャリアチェンジし、企画系と事業系の両方の仕事を経験したからこそイーロン氏のコメントに共感できる部分が多いです。その理由は次の通りです。

免許資格ではない

医師、弁護士、公認会計士などのように、その資格がなければ仕事ができないという免許ではありません。MBAがなくても会社に就職できますし、会社を作ったり経営者にだってなれます。

雇う側はMBA資格だけで判断しない

中途採用の面接官をしていた経験から、採用する側は「何ができるか」「どんな結果を出せるか」を最も注意深く確認します。資格取得を通じてビジネスフレームワークや実例を学ぶことはできると思いますが、それらを実際の現場で実行したり組織に適用させたりするためには全く別の力が求められます。

MBAをもつ同じ役職の人でも、抜群の能力をもつ人もいれば「なんでこんな人を雇ったの?」という人もいて、たまに資格と人当たりだけしか見てない面接官も見かけますが(役員に多い気がする)。

MBAにもピンキリ、どの大学のMBAかが重要

最近はネットで調べると「オンラインでMBA取得」「パートタイムで働きながら」といった広告をよく見かけます。体系的に経営学や関連知識を学ぶには効率的だと思いますが、簡単に取得できる資格に大きな価値があるかは疑問です。

学歴・職歴も一流で今でも尊敬する元上司は、アメリカのトップクラスのMITスローンスクール(マサチューセッツ工科大学のMBAスクール)の卒業生でした。彼曰く「アメリカのトップ大学院でMBA取得しないと転職市場でも大きなプラス材料にならない」とのこと。実際のMBA保有者から見てもこれは本当みたいです(なので彼は社内の同じ役職者よりも高めの給料をもらっていたそうです)。

もちろんMBA取得を通じて得られるメリットもあることを教えてくれました。後述します。

MBA取得に挑戦してみる価値がある動機3選

トップクラスの有名大学のMBAでなければ有用性は低いですが、資格そのもの意外にもいくつかメリットがあります。それを目的に大学院へ通う先輩や知人も何人か見てきました。いくつかご紹介します。

人脈を作りたい人

人脈づくりには向いているようです。前述の上司や先輩もこの点は良い評価をしていました。特にビジネスを経験してからMBAに挑戦する人は上昇志向やチャレンジ精神が強い人が多いので良い刺激に受けます。

また、同業界の人にせよ異業種の人にせよ、現場でそれなりの経験を積まれた人の経験や知見は参考になるケースは多いですし、場合によっては新たなコラボレーションのきっかけになるかもしれません。

学歴を上げたい人

この目的の先輩もいました。自分自身に対する劣等感が強い人は、学歴を上げようと国内の有名私大でMBAを取るケースがあります。自己ブランディングをするには良い材料になると思いますし、転職時の経歴書の見栄えアップにも効果あるかもしれません。


体系立てて経営について学びたい人

フレームワーク学習やケーススタディを通じて体系立ててビジネスを学ぶことはできると思います。ただし、Youtubeやインターネット上で多くの知識が無料で手に入る時代ですので、身につけたい知識の深さによっては、費用対効果が思ったほど高くないかもしれません。グループワークやディベート形式の授業はよいかもしれませんが。

【注意】MBA=儲かるビジネスの知識、ではない

極論ですが、私は大学生時代に「MBAを取ればどんなビジネスも成功させられるはず」くらいの無知で大胆な憧れを抱いていました。しかし、ビジネス経験を経て今思うのは「学術的に整えられた情報をいくら学んでも、実践で有効活用して事業を伸ばせるかは全く別物」ということです。

実際に発生した事象を体系立てて整理したのが学問です。あくまで過去の事象からメカニズムを整理したものであり、将来・現在の不確実性の高い状況において『こうすれば解決できる!』みたいな万能な答えを示してくれるものではありません。(失敗する確率は減らせると思います)

組織を動かすには、学術的な知識よりもむしろ人の心を動かす能力のほうがもっと大事ですし。

以上です。チャレンジされたい方はぜひアメリカの有名ビジネススクールに挑戦されることをお勧めします。

Thanks!

SNSでシェア!
目次
閉じる