アメリカでハイキング：Canyonlands National Park

こんにちは。アメリカ中西部で放置系駐在員をしているKhyle（カイル）です。

今回はThanksgiving Holiday（アメリカの11月の祝日）に訪れたユタ州（Utah）のキャニオンランド国立公園（Canyonlands National Park）をご紹介します。

前回のアーチス国立公園（Arches National Park）の翌日に訪れたこの国立公園もアメリカならではのハイキングを満喫できるおすすめの場所です。

この記事はこんな方々に役立つと思います。

• アメリカで楽しめるアウトドアスポットが知りたい
• 登山好きにおすすめなアメリカのハイキングスポットを知りたい

キャニオンランド国立公園でハイキングした様子はYouTubeにもアップしていますのでご覧ください。

キャニオンランド国立公園（Canyonlands National Park）ってどんなところ？

キャニオンランド国立公園はアメリカ山間部のユタ州（Utah）南東部にある広大な砂岩の国立公園です。

年間70万人以上の観光客（2019年）が訪れるこの国立公園は、敷地面積が1,366平方キロメートルを超すユタ州内でもトップクラスの広い公園です。

公園内は、グリーン川とコロラド川（Green RiverとColorado River）、そして川によって区分された3つのエリアがあります。

国立公園内の概要（2つの川と3つのハイキングエリア）

ハイキングエリア①：アイランド・イン・ザ・スカイ（Island in the Sky）

園内北部に位置する最も人気なハイキングエリアです。

巨大な要塞のような山、砂岩の崖沿いから見渡す全景の圧倒的なスケールがたまりません。複数のハイキングスポットがあり小さいお子様でも楽しめるコースがあります。

ハイキングエリア②：ザ・メイズ（The Maze）

園内西部のハイキング・キャンプが可能なエリアです。

舗装道路のない自然な状態で管理されているので、ワイルドな環境で観光やキャンプが楽しめます。

ハイキングエリア③：ザ・ニードル（The Needles）

園内南東部のハイキング・キャンピングエリアです。

自然に形成された砂岩の塔や洞穴が多数あります。急坂や狭い難易度の高いオフロードコースもあり、4WD上級者にも人気です。

その他エリア：2つの川（Green RiverとColorado River）

園内西部のグリーン川や東部から南へ流れるコロラド川では川下りなどのアクティビティが楽しめます。

公園の全体マップや各エリアの詳細マップ（PDF）はこちらのリンクから閲覧できます。

園内は山や川で隔てられているため入り口が異なります。各エリアの入り口はとても離れているため間違わないようにお気をつけください。

国立公園内でできるアクティビティ

キャニオンランド国立公園で楽しめるアウトドア・アクティビティはこんな感じです。

• バックカントリー（テント泊ハイキング）
• ハイキング
• キャンプ（4WDを利用したオフロードキャンプ）
• ロッククライミング
• サイクリング（オフロード・マウンテンバイク）
• 川下り（Boating）
• ピクニック
• 天体観測（Star Gazering）

各種アクティビティは事前にオンラインまたはビジターセンターで許可（無料）を得る必要があります。詳しくはこちらの公式サイトでご確認ください。

料金

2022年11月時点では以下の入園料金です（詳しい入園料金はこちらのリンクから確認できます。）

• 車両1台あたり：$30
• 入園者1人あたり：$15（15歳以下は無料です）

アメリカ西部や山間部に住んでいてアクセスしやすい方、アウトドア好き毎年複数回は訪れたい方には年間パスがお勧めです。

ちなみに私たちは1週間の旅行中に複数の国立公園に訪れるため、各公園で適用できるAnnual Passを購入しました。

アクティビティによっては別途費用がかかるものもあるのでご注意ください。詳しくは公式サイトでご確認ください。

キャニオンランド国立公園（Canyonlands National Park）への行き方

前述の通り、キャニオンランド国立公園は3つのエリアに区分されているため、行きたいエリアによって入り口が分かれます。

1. Island in the Skyへ行く場合

UT 191通りからIsland in the Sky Visitor Centerを目的地に向かいます。

2. The Mazeへ行く場合

UT 24通りからHans Flat Ranger Stationを目的地に向かいます。

3. The Needlesへ行く場合

UT 191通りからThe Needles Visitor Centerを目的地に向かいます。

敷地面積が広大で川や山でエリアが隔てられているため、入り口を間違うと戻って正しい入り口から入り直さないとならないため注意が必要です。

おすすめのハイキングコース

キャニオンランド国立公園の全体概要はこちらの通りです。

• 山頂：海抜1,128〜2,170m（3,700〜7,120 ft）
• 地域面積：1,366km2（527 mile2）
• コース数：各エリアに複数

海抜が最も高いところはThe Needlesエリア南端にあるカシドラル・ポイント（Cathedral Point）で2,000メートルを超えます。

ただし、人気のある各エリア中心部は標高2,000メートル未満ですし、小さい子供連れでも登れる場所がたくさんあるので家族で楽しめます。

私たちはIsland in the Skyエリアしか回れなかったので、その中でのおすすめコースを書きます（今度はThe Needlesへ行きたいです）

おすすめハイキングコース1：Grand View Point Overlook

公園内中心部では最も標高が高い位置にあるハイキングスポットです。

入り口付近で早速、幾層もの砂岩の山壁が作りだす広大な景観に圧倒されます。中心地部の鳥？恐竜？の足跡とも見える大きな窪みに心躍ります。

ゴール地点で待ち構える巨大な砂岩の山は、エリアの名称であるアイランド（Island; 島）というより超巨大な天然要塞で圧倒されました。

おすすめハイキングコース2：Upheaval Dome

ゴール地点には自然にできた大きな窪みがあります（できた理由には諸説あり）。

歩行コースは整備されていて、起伏も少なく危険な箇所もほぼないため小さい子供でも十分チャレンジできます。

Round Hiking（周回）できるコースもあり長いコースをハイキングしたい方にも良いかもしれません。

おすすめの時期

初春と初秋が最も人気のシーズンのようです。

ただし、夏場の気温は38℃を超える砂漠地域ですので暑さ・日差し対策は十分に気をつけましょう。

冬場は逆に氷点下になりますので十分な寒さ対策が必要です。

気をつけたい衣類、食料、アメニティ関連

携行品についてはあくまで参考程度です。医療費が絶望的に高いアメリカでは怪我したら元も子もないため、適切な準備を整えてハイキングを楽しみましょう。

衣類・靴・ギア類

各シーズンに合わせたオーソドックスなハイキングウェアを準備しましょう。

春・夏シーズンはTシャツ・ハーフパンツとウィンドブレーカー（またはライトダウン）、秋・冬は着脱しやすく十分に温かい防寒着（ソフトシェル、ハードシェル、ダウンなど）を必ず持参しましょう。

ゴツゴツした岩場やガレ場はほとんどないためスニーカーでも登れますが、難易度が高めなコースであればミドルカットまでのハイキングブーツを履くことをおすすめします。

飲料水・食料

Island in the SkyとThe Needlesはビジターセンターやトイレもあり水分補給できる場所がいくつかありますが、The Mazeにはトイレ設備もないため飲料水の持参が必須です。

バックパッキングやバックカントリーでもない限りは、食料は持たずに山行しても問題ないです（万が一のための非常食は持参しましょう）。

レストランはありませんので、車中に食料は積んでおきましょう。

トイレ・洗面所

Island in the SkyとThe Needlesはビジターセンターやトイレ設備があります。ただし日中は観光客が多いため、トイレの待ち時間が長い場合があります。

駐車場

各スポットには駐車場がありますが、いずれも山中なので大きくはありません。Grand View Pointなど人気スポットではハイシーズン中はかなり渋滞するようです。

まとめ

いかがでしょうか？前回のArches National Parkよりも標高が高く、遮蔽物がない圧倒的なスケール感を感じられるこちらの国立公園もとてもお勧めです。

時間がなく今回は1つのエリアしか行けませんでしたが、次回はThe Needlesでハイキングしたいです。

• キャニオンランド国立公園はダイナミックな砂岩と景色が魅力
• ハイキングやキャンプをはじめ各種アウトドア・アクティビティが楽しめる

Thanks!