こんにちは。Kyleです。
本日は3月24日週の米国株式市場の振り返りです。今週はPCEやミシガン大学消費者指数などの経済指標が発表されました。インフレ懸念を助長させる結果でしたが、市場を大きく動かしたのはトランプ大統領による自動車関税25%のアナウンスでした。直近の株価底打ち感を大きく跳ね返す結果となり、世界規模での不確実性が高まっているように思えた1週間でした。
基本的な構成は以下の通りです。
- その週にあった経済・政治・金融イベントの総括
- 地合い、市場の方向性の予想・シナリオ
- 学びや気づきのメモ、その他
今週の経済・政治・金融イベントの総括
3/24〜3/28までの経済イベントと市場の反応は以下の通りです。
- 3/24:特段のイベントはないが株価全面高。SP500が1.7%、NDQが2.1%上昇。Mag7が驚異的に上昇して、これまでの下落分の反動か。TSLAが11.9%上昇。
- 3/27:トランプ大統領が自動車関税25%を発表。例外なく全ての国に賦課する方針で、株価全面安。
- 3/28:PCEコアが市場予想0.3%に対して0.4%と上振れ。わずかな上昇に留まっていたので株価下落幅も思ったほど大きくなかったが、その後発表されたミシガン大消費者指数で将来のインフレ予測が上振れ、市場のインフレ懸念を後押した。結果、S&P500は1.97%、NASDAQ100は2.61%と大幅下落し、直近2週間のリバウンド分を帳消しにした。

ちなみにこのチャートはTradingViewを使って作成しています。とにかく使いやすくて、毎日の市場チェックに欠かせません。イベントカレンダーやヒートマップなど機能も多彩でおすすめです。
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市場の地合いと予想シナリオ
関税政策
直近2週間は底打ちの様相を見せていた株式市場も、3月27日木曜のトランプ大統領による自動車関税25%のアナウンスにより株価の上昇が大きく跳ね返された形になりました。
月末最終週ということも相まって、PCEやミシガン大学消費者指数などの経済指標の悪化も後押ししてか、28日金曜には2週間分のリバウンド分を帳消しにするほどの下落となりました。
関税は4月2日に発動予定で、例外国なく日本車や韓国車にも25%が賦課されます。皮肉なのは、GMなどアメリカ国内車も部材調達などサプライチェーンにその影響を受け、コスト上昇につながる見込みなこと。
前回のカナダ・メキシコ向けの関税のように直前での合意形成・方針転換で市場が肩透かしを喰らうようであればまだ下げ幅限定的な気はしますが、それでも下落方向の見立てで、且つ何事もなくただ関税発動されればさらに大きな下落を呼ぶ可能性ありです。
金(ゴールド)
金は先週$3,000を突破した後も上昇を継続し、すでに$3,084に到達しています。

週末にウクライナのゼレンスキー大統領がトランプ大統領のディール(資源提供協定)は行わないことを表明したそう。これはトランプにとっては大きな誤算だったと思えてなりません。ロシア・ウクライナ停戦はさっさと終了させてアメリカの影響をアピール、かつ株式市場にもポジティブに働かせる想定だったはずです。
欧州、特にドイツが国債発行で資金準備することで、市場のお金もヨーロッパに流れていく流れができ、その分アメリカから資金流出していっていると思われ、当初の政権の思惑とは違った動きになっているように思います。
アメリカ経済や政策に疑念が生じ、戦争終結が遠のいたため、その分ヨーロッパや金(ゴールド)への資金流入は継続されていくと推測します。
今週の学び
下がった時に買えない理由
2月の大幅下落時にポジションを全て売却し利確・損切りをしてキャッシュ比率を高めていました。昨年8月の植田日銀ショックの教訓を活かし「次こそは大きく下落したら安く買ってやる!」と思っていたものの、結局、現在の株価が前回の購入単価をすでに上回っていて、買うタイミングを逃してしまいました。非常に後悔しており、なぜその時に買えなかったのを考察してみました。
基本的にショート(空売り)ではなくロング(買い)をメインとしているはずなのに、「下落しそうだな」「まだ下落しそう。買ったあとすぐ下落したらどうしよう」ってばかり考えています。
つまり、投資スタイル(ロング)と視点・思考(ショート)が不一致なのが原因だと思いました。
本来、ロングなら「ここから上昇しそうだな」「株価がこのラインで持ち堪えたら上がっていくな」という視点が必要なはずです。しかし、株価が上がることではなく下がることばかりを考えている。下がることを考えるならショート(空売り)をすべきはずです。
例えば下の図で丸で囲んだタイミングを見ると、直近高値から33%も下落した位置にいました。その直後に大きく反発してその後も200日移動平均線上でなんとか踏みとどまり上昇に転じています。RSIやストキャスも反転の兆しでした。インディケーターも揃ったのになぜか買えませんでした。

それは「まだ下落しそうかも。下落したら早く入りすぎた分だけ損してしまう」という考え方だったからだと思います。
重要な経済指標が立て続いていた週なだけに、反対に悪化指数が出てきていたらさらに一段と下げただろうとも思います。とはいえ、リスクのない投資はないので、リスクリワードをしっかり考えて判断できていたかが重要だと思います。
Margin of Safety(安全ののり代)
これは至高の投資家の一人であるウォーレン・バフェット氏が重視する考え方の一つですが、最も重要な考え方の一つだと本当に思います。その企業の株価が高いか・安いかを見極めて、安い価格帯で買い増していき、高値圏に入ったと思えば利確する。この一連の分析・実践が極めて重要だと反省しています。
加えて、株価をある一点で捉えるのではなく、安い・高い”価格帯”というレンジで見る癖が必要にも思います。ある一点で価格を捉えてしまうと、多少の上下で一喜一憂することになってしまい、デイトレで張り付いていられる投資環境でなければうまく立ち回ることができません。
そういう観点からも、Margin of Safetyを価格帯(レンジ)の視点を持って見極めていくことが株式投資には重要だと改めて考えました。
まとめ
- 経済環境や政策の不確実性でアメリカ株式市場は不安定さを増す
- 4月2日の関税発動の結果次第で相場の方向性が決まる可能性
以上です。ご覧いただきありがとうございました。