渡米からの2年間を振り返る。【キャリアの再考中】

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3ヶ月くらいブログ更新をサボってしまいました。いろいろ言い訳あれど、一番の原因はブログタイトルにあるキャリア再考中だからです。
そんな人生の踊り場ど真ん中ながら、渡米から丸2年経過したので2年間を振り返る中で次の目標の輪郭が見えてきました。もう一度ふんどし締め直して気合い入れていきます。

目次

赴任先にアメリカを選んだ理由

そもそも2年前、尊敬する当時の上司に勧められなければ駐在先としてアメリカは選んでいませんでした。

ブログ開始初期の記事に書きましたが、元々の人生の目標は『東南アジアでソーシャルビジネスを通じて現地の経済・暮らしの発展をサポートしたい』でした。

例えばMOTHERHOUSE(マザーハウス)はまさにその夢を体現している企業で、採用説明会や顧客向けのサンクスイベントにも参加したことがあります。

今振り返ってもほぼ真逆の選択肢ですね。

しかし、尊敬する上司に相談したときに「(現職で)英語を伸ばすならアメリカかヨーロッパに行くべき」とアドバイスいただいたことと、既に渡米していた同時期入社の同僚と偶然社内研修で一緒になり声をかけてもらえたことがきっかけで、全く想像していなかったアメリカを選びました。

もちろん、この先のキャリアに少なからず影響与えるので、他の国の現法も含めて時間かけてPros/Consを整理した上での選択です。

渡米前にイメージしていた2年後の自分と現実のギャップ

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受験英語すらまともに身についていない私がネイティブイングリッシュの国で働くことは相当な試練だと覚悟はしていましたが、正直に言えば「2年間くらいでなんとかなるっしょ」みたいに楽観的な予想・願望はゼロではありませんでした。

結論、渡米前の期待値に対して40%の達成率という自己評価です。良かった点、要改善点をもう少し具体的に振り返ると以下のような感じです。

良かった点

  • 『文化・慣習・価値観の違い』というフィルタを持てたこと。アメリカのスタンダードの全てを把握し切れてはいないが、少なくとも『違いがある』というフィルタがあるだけで、どこまで受け入れられるかに大きな差が出てくる。
  • 『日本の存在感、世界での立ち位置』をもっと正確に把握できたこと。当然、国や産業によって評価に違いはあれど、総じて「落ちていく国・企業」であることが明白。
  • 『英語に対する苦手意識』を減らせたこと。少年期の「英語は楽しい」という感覚が、高校・大学での勉強を経て「英語がつまらない」に変わり、英語ができない日本人の典型だった。まだまだレベルは低いが、必要最低限の「仕事で求められる英語力」は身につけられた。
  • 『言語習得がもたらす世界・人との繋がり』を感じられたこと。反対の「英語が話せない苦い経験」は今でもたくさんしているが、言語習得(特に英語)が拡げてくれる世界・可能性は果てしないことを教えてくれた。

課題が残る点

  • 英語力の向上に思った以上に時間がかかっていること。世にある『○○日でマスターできる』『○○するだけでできる』という謳い文句の英語教材の大半が誇大すぎる広告だと痛感。『できる』のレベル感が違うのだろうが、仕事で使えるレベルは果てしなく遠い。
  • 日本・日系企業のプレゼンスやブランド力を上げていくのが非常に困難。本社を置く日本とは全く正反対で、アメリカでは無名中小企業の一つみたいなもの。加えて、所属先は機械部品(機械そのものではなくその機械を構成する細かな部品)を扱っているが、プロダクトとしては成熟し切っている商品なので、いわゆる『画期的な新商品』を出すイノベーションも起きづらい。活況を呈しているEV市場でも、韓国勢はトップ交渉で車両メーカーに入り込みどんどん市場シェア高めている一方で、日系企業は切られゆく存在へ。。。

海外で英語を使って働くことで想像以上に大きな知見や経験を得られているものの、いざ英語だけで日本語と同じ程度のビジネスができるかというと全くその域には達していません。

「2年でなんとかなるっしょ」は全くもって甘い幻想だったと思い知り、従って総合的には40点といったところです。

これからの挑戦 〜日本の外で稼ぐ働き方〜

ここからがまさにスランプの真因ですが、前述の通り、海外で働くことで色々見えたが故に『このまま日系企業で、日本国内で働くことのリスク』が想像できてしまいました。

あくまで私個人の見解ですが、日本という国、日本の企業は総じて間違いなく世界市場でのポジションは落ちていきます。

おそらく今までは、勝ち残るのは「和食」「アニメ・漫画」「観光」くらいで、お家芸だった製造業はとことん急降下していくでしょう。

今のままの日本、そして今のままの日系企業に期待が持てない未来に残される道は限られています。

そこで椅子取りゲームをしていても市場自体が縮小していくのでジリ貧なのは明白です。

だからこそ、日本の外で働き稼ぐ道を探す必要が分かってきました。駐在員が良いのはいうまでもないですがボーナスステージみたいなものなので、海外現地就職する道もありだと思っています。

あるいは、日系企業の中でも成長市場・成長産業・成長企業に属している、且つ世界へチャレンジする意志・志向が十分に強い会社であれば日本の外で稼ぐ手段はまだ持っている可能性があります。

「失われた30年」なんて他責に聞こえる表現は使わず、「取り戻すための10年間」に挑戦していきます。
ただの備忘録になってしまいましたが、改めて日本・日系企業のプレゼンスを調べてみるのもお勧めします。


Thanks!

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